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カリキュラムの組みかた

古文の出題ジャンルでも、第一志望校の過去十年の統計で、中古女流文学が出ていたら、そこに対する集中度はとうぜん高めるべきでしょう。また、文学史の細かな知識が問われているかいなか、といった点や、記号選択が主か、記述が主かといった、解答の形式も要チェックです。数学でも、毎年「確率」が出題されている、「複素数平面」が出ているなど、分野的な傾向は学部によってはっきり出ています。解答形式も、センター入試のように、答えとなる数値だけマークさせるばあい、証明過程も記述させるばあいなど、じつに多様です。このように、大学、学部によって、あきらかに異なる出題傾向を読みとることができます。それゆえ、第一志望を決めたなら、やはり、その出題傾向に合わせ、そこに集中して受験勉強に取り組むほうが効果的です。そして、じつは、こうした集中的な学習をしていると、志望校の傾向が変わったさいにも、臨機応変に対応しうる、確固たる基礎学力が構築されるのです。さまざまな問題に対処する応用力をつける、一つの手段でもあるのです。とくに、近年、こうした大学、学部別の対策講座を設置している予備校・塾が増えました。志望校が確定した受験生には、こうしたところの、プロの分析が、合格への指針になります。逆に、いまだに大学の偏差値だけで、クラス分けをしているようなところは(たとえば、「早慶英語」など)、カリキュラムの組みかたが不誠実であるといえます。

中学受験や高校受験が終わる季節

中学受験や高校受験が終わる季節には、新聞に折りこまれて塾のチラシが大量に入ってくる。それだけ塾の数も多く、塾業界の競争が激しいということになる。進学塾、補習塾、総合塾、救済塾、いろいろな種類の塾があるのも、それぞれに対するニーズが根強くあるからに違いない。だから、塾の特徴を訴えた様々な種類の広告チラシがあって当然だ。しかしここ数年、大手の進学塾の広告チラシは、どれを見てもほとんど変わり映えのしないものになってきてしまった。内容は、開成中学三十五名、麻布中学十八名、武蔵中学十五名……といった、いわゆる有名校の合格者数が、延々と続くのである。首都圏で人気のある、御三家とか新御三家と呼ばれている学校の名前がずらりと並んでいる。その校名の横に合格者数が書いてあり、もっとごていねいなのは、合格者の氏名とその出身校まで出ている。人数の多い進学塾などは、新聞紙と同じ大きさのチラシの表と裏に、それらがびっしり印刷されているのもある。

制限時間内に解答できるかが勝負になるのが試験

「授業がわかりやすく、教科書は基礎すぎて、入試に間に合うのか心配です」。そんな不安を何人かの生徒から聞きました。きっと他にも同じような不安を抱いているのでは、と思います。そこで、入試を間近に控え、不安がいっぱいの受験生に向けたアドバイスを書きます。最初に申し上げたいのは、「基礎こそ到達点。基礎を反復することが到達点である」ということです。入試における応用問題は、基礎学力を、いろんな角度から問われるものです。実践問題にしても、基礎をいろいろにひねって、基礎の理解度を試されるものです。たとえひねった問題でも、ちゃんと制限時間内に解答できるかが勝負になるのが試験ですから。基礎を理解していることと、完璧な解答ができるかは別問題です。基礎的な問題が全部解答できれば、だいたい七割の点数が取れて、どの大学でも合格点です。


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